食材の宝庫とも呼ばれる「丹波篠山」唯一(※1)の有機栽培メロン
兵庫県の中東部に位置する丹波篠山市。大阪や神戸、京都などの大都市圏の近くに位置しながら、昔ながらの自然が多く残り、農業が盛んな地域です。日本農業遺産に認定されている「丹波篠山黒豆」をはじめ、「丹波栗」「丹波篠山やまの芋」「丹波茶」「天内芋(里芋)」など、滋味深い、味わい深い農産食材が、その栽培技術を受け継ぎながらしっかりと地域に根付いています。
この、丹波篠山で唯一の「有機栽培メロン」を育てているのが、前川康幸さん59歳、知余美さん55歳のご夫婦。農業歴30年のベテランの農家さんです。
(写真左:前川康幸さん、智余美さんご夫妻 写真右:丹波篠山特産の黒枝豆の畑で)
※1:イー・有機生活調べ
ほんのりとした吟醸香の独自配合「ぼかし肥料」と「お酢」が決めて!
農薬、化学肥料を使わずに有機栽培でおいしいメロンを育てるために、土づくりには様々な工夫をしています。 まず、4ha栽培するお米のもみ殻で約3tもの「燻炭」を毎年製造。これを、メロンをはじめとした有機栽培の畑の土に混ぜ込むことで土の中の微生物のすみかをしっかりと作ります。
(写真:年間に3tも作る「もみ殻燻炭」)
次に肥料。もみ殻と米ぬかをメインに魚粉、地元の竹藪の土着菌入りの腐葉土を入れ、ここにお酒造りに使われる米麹を発酵菌として使い、独自の「ぼかし肥料」を作っています。「ぼかし」とは、土やもみ殻に米ぬかなどの肥料分をぼかす(薄める)ことからその名が付いたと言われています。 この、名付けて「前川ぼかし」、一握りして鼻を近づけると、日本酒の吟醸香がほんわりと香ります。
そして、虫との戦い。 もちろん、有機栽培ですから、農薬は使えません。 前川さんの武器は「お酢」です。
穀物のお酢を50~100倍に希釈して、メロンの葉や茎に葉面散布、さらに土にも散布。
酸性に弱い害虫の忌避、殺菌、さらには光合成を促進してくれたり、土壌改良にも役立っています。全ての虫を抑えられるわけではありませんが、ハウス内の害虫の密度を、大きな害が出ないレベルまでこの「酢パワー」で抑えています。
こうして、2022年の4月に有機JASの認証を取得しました。
京都の老舗ホテルも惚れた!立体空中栽培でネットもくっきり!見た目にも、味わいもおすすめの有機メロン。
前川さんの栽培方法は、写真の通りの立体空中栽培。
地面につるを這わせる栽培ではなく、1個1個空中につるす栽培の形です。メロンの下、おしりまでしっかりと網目のネット模様が入ります。
今回お届けするメロンは、「マリアージュ」という名前の赤肉のメロン。
糖度が16〜18度と甘く濃厚。でも、驚くほど後味がサッパリ。
京都の老舗ホテル「長楽館」で使っていただいています
実は、京都・祇園の八坂神社のすぐそばに建つ歴史的建造物としても有名な、明治42年創業の老舗ホテル「長楽館」のレストランのコース料理のデザートやカフェの季節の果物メニューの果物として、前川さんの有機メロンが使われています。 総料理長が、「濃厚なのに、サッパリとした“いやみのない後味”」に惚れられたとか・・・。
吟醸香が香る畑で、夫婦2人三脚でじっくりと育てた有機メロン「マリアージュ」 是非、お試しください。
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