千葉県産生姜 〜無農薬(有機同等品)〜
さんぶ野菜ネットワーク(千葉県山武市)の槍木(うつき)さんが、有機農法で栽培した無農薬生姜です。化学合成農薬、化学肥料を使用せずに栽培していますので、安心して皮ごと使用できます。
この生姜は、11月に掘った「掘りたて生姜」です。一般的に10月頃出回る新生姜ほど柔らかくなく、保管庫で2カ月熟成して完成する「ひね生姜」ほど硬くない、その中間といったところ。
ピリッとした辛みと、豊かで上品な香りが、うつきさんの生姜の特徴です。
※今回お届けする生姜は栽培の段階では有機JAS認証を取得していますが、小分け袋詰めの加工所が有機JAS認証を取得していないため、製品に有機JASマークはつけておりません。
有機生姜の作り手、槍木(うつき)さん
槍木(うつき)さんは、千葉県にある「さんぶ野菜ネットワーク」の生産者です。e有機生活創業2000年以来、20年以上にわたり「さんぶ野菜ネットワーク」の商品をご案内させていただいています。
さんぶ野菜ネットワークは有機栽培30年以上
さんぶ野菜ネットワークは、千葉県東部九十九里浜のほぼ中央、山武市の北西部に位置します。61名の生産者が年間60品目に及ぶ様々な野菜を生産しています。
そのはじまりは…さかのぼること40年以上。1988年に山武農協の1支所であった睦岡支所園芸部内に「無農薬有機部会」を発足したのが始まりです。
その後、2005年に農協から独立し、現在の農事組合法人「さんぶ野菜ネットワーク」を設立しました。有機農法を30年以上続けているグループです。
さんぶ野菜ネットワークの『基本理念』
1.土壌消毒剤・除草剤を使用しない。
2.化学肥料を使わず、堆肥・緑肥作物による土作りを重視する。
3.特定の品目に偏らない作付けをし、輪作体系を重視する。
4.取り組む耕地を明確に特定し、登録する。
5.「いのち」に直結した食べ物を供給することを常に意識し、消費者と顔の見える関係作りを目指す。
日本の有機農業を牽引してきた「さんぶ野菜ネットワーク」。グループの活動は評価され、現在に至るまで何度も表彰されています。
1994年 日本農業賞優秀賞受賞
1997年 環境保全型農業推進コンクール 農林水産大臣賞受賞
2008年 環境保全型農業推進コンクール(有機農業の分野)農林水産大臣賞受賞
2018年 未来につながる持続可能な農業推進コンクール
「農林水産大臣賞」受賞
「日本農業賞 食の架け橋の部」 「優秀賞」受賞
有機農法を受け継ぐ槍木さん
農家5代目。100年以上続く農家の後継ぎとして農業をはじめた、さんぶ野菜ネットワークの槍木さん。 ご両親が有機栽培を開始し、槍木家では野菜=有機栽培が当たり前です。
農薬・化学肥料を使わずに野菜を育てることは、知恵を生かして工夫し、自然の循環も味方にすることで初めて成立します。毎年の天候や収穫量などを記録し、今年の天候の予測をしながら、植え付けの場所や時期を決めています。
有機栽培で生姜をつくって約10年!
生姜は連作ができず、1度作ったらその畑では…なんと5年以上植えられないのだとか。なので、広大に植えることはせず、毎年狭い面積で場所を変えながら植えています。
4月に種を蒔き、5月に芽が出たら30cm間隔で畑に植えます。 他の野菜と比べ、生姜栽培に特に必要なのは、水と追肥。 もちろん雑草も生えてきます。除草剤は使わないので、どうするかというと?
畝の土の表面を削っていきます。暑い夏は何度も削る作業を行います。そうすると、太陽の熱で雑草は枯れてしまいます。
生姜は博打?? 生姜の天敵って!?
多く収穫できた年でも、慣行栽培(農薬・化学肥料を使った栽培)と比べると半分の量だそう。その中でも、
「年によって、生姜は博打みたいに、採れたり採れなったりする」と槍木さん。
採れる年と採れない年の違いは、生姜の天敵「アワノメイガ」。
梅雨明け頃、アワノメイガが茎の中に卵を産み付けてしまうと、途中で生姜の成長が止まってしまいます。結果生姜が育たず、商品になりません。
待望の収穫、そしてまた寝かせる…ひね生姜
10月頃からようやく収穫時期がはじまります。そのまま「新生姜」として出荷をするものと、11月頃「掘りたて生姜」として出荷するもの、そして「ひね生姜」として寝かせるものに選別。
「新生姜」はみずみずしく爽やかな香りと辛味が特徴です。水分量が多い分、少し傷みやすいですね。
今回ご紹介する「掘りたて生姜」は、新生姜に比べると少し固め。色も黄色味を帯びています。新生姜と比べると、充実した旨味があり、味が濃い。
一般的にスーパーなどで販売されている「ひね生姜」は、2mの穴を掘り、生姜と土をサンドイッチにして、土の中で春まで保存をします。水分が抜けて長期保管ができるようになります。

無農薬生姜の保存とその栄養素
無農薬生姜はどのように保存すればよい?
「生姜」の保存に一番適した環境は、気温15℃で湿度が65%です。生姜は寒さ・乾燥・暑さに弱い野菜なので、10度以下になる野菜室や冷蔵庫にそのまま入れると低温障害を起こし腐ってしまいます。
生のまま保存する場合、キッチンペーパーを2枚重ねて包み、水に濡らします。
このまま、発泡スチロールの箱、またはクーラーボックスに入れて保存します。
10日くらいたったら新しいキッチンペーパーに変えて同じように水に濡らして保存します。
すりおろしたり、小さく刻んで冷凍する方法もおすすめです。
健康に良い?生姜の効能
生姜で有名な栄養成分には『ジンゲロール』『ショウガオール』『ジンゲロン』の3つがあります。
生姜を加熱すると、30度を超えると「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化しはじめ、60度になるとほぼ半々になり、100度になるとほとんどが「ショウガオール」になります。
『ジンゲロール』は、からだをすぐに温める効果があります。
『ショウガオール』は、からだの熱を作り出す働きがあるので、からだの中からポカポカしてきます。冷えが気になる方は、加熱して使うことをおすすめします。
『ジンゲロン』には、胃液の分泌を促して消化を助ける働きがあります。しょうがの辛みや特有の香り成分があります。食欲がわかないとき、しょうがを使った料理を取り入れるのもおすすめです。また、ジンゲロンには抗菌作用もあります。
蒸し生姜でパワーアップ!!
生姜を乾燥させると、生の生姜に含まれる「ジンゲロール」の約半分が「ショウガオール」に変わります。ジンゲロールとショウガオールが含まれた乾燥生姜は、手足も体の芯も両方から温めてくれ、温めが持続するという効果があります。
蒸し生姜の作り方
(1)生姜の土をよく洗い流す。
(2)1cmくらいの厚さにスライスする。
(3)オーブン80℃で1時間加熱する。
(4)冷めたら保存容器に入れる。
★蒸し器の場合は、スライスした生姜を30分くらい蒸して、天日で1日干します。
★電子レンジの場合、シリコンスチーマーなどに入れて10分くらい蒸して、天日で1日干します。
乾燥した蒸し生姜は、密閉容器で約3ヶ月保存できます。また、フードプロッセーサやすり鉢で粉末して保存すると使いやすいです。
お料理からドリンクまでイロイロ使えます!
槍木さんちの生姜の食べ方をご紹介!!
スライスして甘酢に漬けたり、カツオにのせて食べることが多いそう。あとは生姜味噌をごはんにのせたり、そぼろ生姜などもご家族に大人気だそうですよ♪
使い方イロイロ
【お料理に】
〇冷ややっこ・湯豆腐
〇お刺身
〇ステーキ
〇焼肉
〇生姜焼き
〇から揚げ
〇餃子
〇冷やし中華
〇漬物
【ドリンクに】
〇生姜紅茶
〇ジンジャーエール
〇カクテル
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