千葉県産生姜 〜無農薬(有機同等品)〜
さんぶ野菜ネットワーク(千葉県山武市)の槍木(うつき)さんが有機農法で栽培した生姜です。
ピリッとした辛みと、豊かで上品な香りが有機生姜の特徴。
化学合成農薬、化学肥料を使用せずに栽培していますので、皮ごと使用できます。
※今回お届けする生姜は栽培の段階では有機JAS認証を取得していますが、小分け袋詰めの加工所が有機JAS認証を取得していないため、製品に有機JASマークはつけておりません。
■有機生姜の作り手、槍木(うつき)さん
槍木さんは、さんぶ野菜ネットワークの生産者です。
さんぶ野菜ネットワークは有機栽培30年以上
さんぶ野菜ネットワークは、千葉県東部九十九里浜のほぼ中央に位置する山武市の北西部地域の61名の生産者が年間60品目に及ぶ様々な野菜を生産しています。
1988年に山武農協の1支所であった睦岡支所園芸部内に「無農薬有機部会」を発足したのが始まりです。
その後、2005年に農協から独立して、現在の農事組合法人「さんぶ野菜ネットワーク」を設立しました。
有機農法を30年以上続けているグループです。
◆ さんぶ野菜ネットワーク 『基本理念』 ◆
1.土壌消毒剤・除草剤を使用しない。
2.化学肥料を使わず、堆肥・緑肥作物による土作りを重視する。
3.特定の品目に偏らない作付けをし、輪作体系を重視する。
4.取り組む耕地を明確に特定し、登録する。
5.「いのち」に直結した食べ物を供給することを常に意識し、消費者と顔の見える関係作りを目指す。
日本の有機農業を牽引してきたグループの活動は評価され何度も表彰されています。
1994年 日本農業賞優秀賞受賞
1997年 環境保全型農業推進コンクール 農林水産大臣賞受賞
2008年 環境保全型農業推進コンクール(有機農業の分野)農林水産大臣賞受賞
2018年 未来につながる持続可能な農業推進コンクール
「農林水産大臣賞」受賞
「日本農業賞 食の架け橋の部」 「優秀賞」受賞
有機農法を受け継ぐ槍木さん
農家5代目。100年以上続く農家の後継ぎとして農業をはじめた、さんぶ野菜ネットワークの槍木さん。 ご両親が有機栽培を開始し、槍木家では野菜=有機栽培が当たり前です。
農薬・化学肥料を使わずに野菜を育てることは、知恵を生かして工夫し、自然の循環も味方にすることで初めて成立します。毎年の天候や収穫量などを記録し、今年の天候の予測をしながら、植え付けの場所や時期を決めています。
■有機栽培で生姜をつくって約10年!
生姜は連作ができず、1度作ったらその畑では…なんと5年以上植えられないのだとか。なので、広大に植えることはせず、毎年狭い面積で場所を変えながら植えています。
4月に種を蒔き、5月に芽が出たら30cm間隔で畑に植えます。 他の野菜と比べ、生姜栽培に特に必要なのは、水と追肥。 もちろん雑草も生えてきます。除草剤は使わないので、どうするかというと?
畝の土の表面を削っていきます。暑い夏は何度も削る作業を行います。そうすると、太陽の熱で雑草は枯れてしまいます。
■生姜は博打?? 生姜の天敵って!?
「生姜は博打みたいに採れたり採れなったりする」と槍木さん。 一番採れた今年でも、慣行栽培と比べると半分の量だそうですが… 採れる年と採れない年の違いは、生姜の天敵「アワノメイガ」。 梅雨明け頃、アワノメイガが茎の中に卵を産み付けてしまうと、途中で生姜の成長が止まって大きく育たず、商品になりません。2020年は、梅雨が長く梅雨明けが遅かったこともあり、アワノメイガの被害は少なく、予想よりもたくさん収穫できました。
■待望の収穫、そしてまた寝かせる…ひね生姜
10月頃からようやく収穫時期がはじまります。そのまま新生姜として出荷をするものと、ひね生姜として寝かせるものに選別。新ショウガはみずみずしく爽やかな香りと辛味が特徴です。ひね生姜は、それから2mの穴を掘り、生姜と土をサンドイッチにして、土の中で春まで保存をします。そうしてできあがったひね生姜は、熟成して甘味がでて、香りも濃厚になります。種まきから数えると、一年がかりで出荷となります。

■生の生姜を保存する方法
生姜の保存に一番適した環境は気温15℃で湿度が65%です。
生姜は寒さ・乾燥・暑さに弱い野菜なので、10度以下になる野菜室や冷蔵庫にそのまま入れると低温障害を起こし腐ってしまいます。
生のまま保存する場合、キッチンペーパーを2枚重ねて包み、水に濡らします。
このまま、発泡スチロールの箱、またはクーラーボックスに入れて保存します。
10日くらいたったら新しいキッチンペーパーに変えて同じように水に濡らして保存します。
すりおろしたり、小さく刻んで冷凍する方法もおすすめです。
■生姜の効能
生姜には『ジンゲロール』『ショウガオール』『ジンゲロン』の3つ栄養素があります。
生姜を加熱すると、30度を超えるとジンゲロールがショウガオールに変化しはじめ、60度になるとほぼ半々になり、100度になるとほとんどがショウガオールになります。
『ジンゲロール』は、からだをすぐに温める効果があります。
『ショウガオール』は、からだの熱を作り出す働きがあるので、からだの中からポカポカしてきます。
冷えが気になる方は、加熱して使うことをおすすめします。
『ジンゲロン』には、しょうがの辛みや特有の香り成分があります。
胃液の分泌を促して消化を助ける働きがあります。食欲がわかないとき、しょうがを使った料理を取り入れるのもおすすめです。また、ジンゲロンには抗菌作用もあります。
蒸し生姜でパワーアップ!!
生姜を乾燥させると、生の生姜に含まれるジンゲロールの約半分がショウガオールに変わります。ジンゲロールとショウガオールが含まれた乾燥生姜は、手足も体の芯も両方から温めてくれ、温めが持続するという効果があります。
■蒸し生姜の作り方
(1)生姜の土をよく洗い流す。
(2)1cmくらいの厚さにスライスする。
(3)オーブン80℃で1時間加熱する。
(4)冷めたら保存容器に入れる。
★蒸し器の場合は、スライスした生姜を30分くらい蒸して、天日で1日干します。
★電子レンジの場合、シリコンスチーマーなどに入れて10分くらい蒸して、天日で1日干します。
乾燥した蒸し生姜は、密閉容器で約3ヶ月保存できます。
また、フードプロッセーサやすり鉢で粉末して保存すると使いやすいです。
■お料理からドリンクまでイロイロ使えます!
■槍木さんちの生姜の食べ方をご紹介!!
スライスして甘酢に漬けたり、カツオにのせて食べることが多いそう。あとは生姜味噌をごはんにのせたり、そぼろ生姜などもご家族に大人気だそうですよ♪
■使い方イロイロ
【お料理に】
〇冷ややっこ・湯豆腐
〇お刺身
〇ステーキ
〇焼肉
〇生姜焼き
〇から揚げ
〇餃子
〇冷やし中華
〇漬物
【ドリンクに】
〇生姜紅茶
〇ジンジャーエール
〇カクテル
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