2025冬 大雪による青森りんごの危機

全国シェア6割を占めるりんご産地、青森県津軽地方に今冬大雪が降りました。2023年、2024年と猛暑の影響で収穫量が激減していましたが、2025年秋以降の収穫はこの大雪によりそれ以上の影響が見込まれます。
大雪による枝折れ
2024年年末からの寒波が断続的に続き、豪雪地帯でも今まで経験したことのないような大雪となりました。2m~3mと降り積もり、りんごの樹も見えなくなるほど。園地にも入れない日々が続きました。
りんごの木々も雪の重みで枝が折れる事態が続出しています。3月中旬を過ぎた今でも雪が積もったまま。農道の除雪ができない場所もあり、園地に入れたとしても一歩進むたびに長靴が雪に沈んで数メートルを移動するのも大変な状況です。
青森県が2月下旬に行った調査では、3割以上が枝折れしている木が15%程度あったと報告されています。まだ被害の全容はまだ明らかではありません。
春作業の遅れ
この大雪により、春の作業も大幅に遅れています。3月現在、まだ積雪が残る園地を歩くだけでも重労働。通常、1月から始まる剪定作業が実施できず、雪の上から出た枝だけを切る作業にとどまっています。防除作業も遅れ、これらの遅れが品質や収穫量にどのような影響を及ぼすかが心配されています。
りんご産地の危機
青森県農家はこの状況に苦しんでおり、特に高齢化が進む中、多くの農家が疲弊しています。農業の継続が困難になれば、りんご産地全体の未来に暗い影が投げかけられることでしょう。2025年秋のりんご収穫量が激減することは必至です。
私たちにできること
私たち消費者にできることは、このような困難な状況にある産地の現状を理解し、支援することです。イー有機生活は、りんご農家の声を集め、彼らの持続可能な農業を支援するための情報発信を続けます。りんごの収穫量や品質が今後どのように影響を受けるか、そしてその支援がなぜ重要かを、お伝えし続けたいと思います。


